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ホンダがオートマチック・スポーツ・バイク発表
ホンダがオートマチック(以下AT)の大型スポーツ・バイク「VFR1200F(7月29日発売)」を発表した。
ATのバイクといえば、真っ先に思い浮かぶのがスクーターだろう。
最近では大型スクーターも多く、それほど珍しいものでもない。
けれど今回ホンダが発表したのは、大型スクーターを、ただスポーツ・タイプにしたのではない。
ATの方式がまったく違うもので、デュアル・クラッチ・トランスミッションという。
いったいどういう機構なのだろうか。
スクーターなどで使われている多くのATは無段階で変速する。
マニュアル・トランスミッション(以下MT)は3速であったり、5速や6速であるので、ATとMTでは構造がまったく違うことがわかる。
しかしデュアル・クラッチ・トランスミッションは6速で、無段階ではない。
つまりMTと同じような乗り味でライディングを楽しめるということだ。
乗り味が大切なスポーツ・バイクでは、これは大きなアピール・ポイントだ。
また通常MTは1本のメインシャフトに1速から6速までのギヤが並ぶ。
しかしデュアル・クラッチ・トランスミッションでは、1、3、5速のシャフトと2、4、6速の2本のシャフトが平行に並んでいる。
これによって変速をスムーズに行うとともに、制御装置を組み付けながらも、今までのMT車と同じ配置でトランスミッションを搭載できるようにしたのだ。
つまり見た目や重心やライディング・ポジションに違和感が無く、ただクラッチや変速の操作をせずに、スポーツ・ライディングを楽しめるということだ。
しかもATのモードも通常運転のDモードとスポーツ運転のSモードがあり、右手の操作で簡単に変更できる。
また左手にはクラッチ・レバーが無いため、人差し指でシフトアップ、親指でシフトダウンなど、セミATとしての操作も可能にしている。
ただの移動区間と走りを楽しみたい場所で、自由にモードを切り替えられるのだ。
今のバイク業界では中高年のライダーの割合が大きい。
特に大型バイクではリターン・ライダーの割合は無視できない。
そうなるとクラッチ操作も、握力や体力の低下とともに、面倒になってくる。
そこを見越しての装備は、なかなか面白いと言えるだろう。
また価格も通常より10万円(税込み10万5000円)高いだけなので、それほど大きな負担にもならない。
選択肢としてのATは十分購買意欲を誘うものになる。
もっともこれで二輪業界が一気に活気づくことはないだろう。
ただ少なくても今後のバイクのあり方として、起爆剤にはなってくれそうな気がする。
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